SWOT分析~強みと弱みを分析する戦略ツールの定番~
SWOT分析
SWOT分析は目標を達成する意思決定のために, 戦略決定ツールとして使用されます.
アルバート・ハンフリーによって提唱されたこのSWOTは, その汎用性の高さからビジネスでは定番の戦略ツールとなっています.
SWOT分析では事業の置かれている状態を, 内部環境か外部環境によるものかということと,
プラス要因かマイナス要因かということの掛け合わせで強み, 弱み, 機会, 脅威の4つに分類します.
強みと弱みは自社の中で保有しているものなので内部環境の要素です.
一方, 機会や脅威は自社を取り巻く環境に依存する外部環境の要素です.
強みと機会はプラスの要因で弱みと脅威はネガティブな要因です.
手順としてはまず, 内部環境の強みと弱みを洗い出します.
そして次に機会となるトレンド, 脅威となるトレンドなど外部環境の要素を列挙します.
そこから戦略を導き出すために内部環境(強みと弱み)×外部環境(機会と脅威)で各組合せのマトリクス(クロスSWOT)を作成し,
各組合せにおいてどのような方策が打てるかを検討します.
意思決定をする際にSWOT分析を関係者で行うと,
現状について共通の認識ができるため考えるべき課題の明確化が図りやすくなります.
SWOT分析よりももう少し詳細に分析する場合は,
内部環境の分析にはVRIOや7S, 外部環境の分析にはPEST分析や3C分析などのフレームワークを有効に適用することができます.
SWOT分析で成功要因(KFS : Key success factor)を明らかにし,
それを達成するのに何が必要か, あるいは継続的に維持できるか検討するとより効果的です.