ビジネスマンの必須スキル!決算書の読み方(決算書とは?)
決算書を作成する方法を知っておかなければならないのは, 経理や会計の仕事を担当する方ですが,
それ以外の職種のビジネスパーソンも決算書が読み方だけは知っておくべきです.
決算書の読み方を知ることは, 社員である自分の行動が決算書にどのように影響するかを考えるきっかけにもなります.
決算書が読めるか読めないかではビジネスパーソンとして大きな差がついてしまいます.
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そもそも決算書とは
決算書は一般名称で, 正式には財務諸表と呼ばれるものを指します.
一定期間の企業の経営成績や財務状態を明らかにするために作成される書類です.
企業のまわりには, 投資家や債権者である銀行の他にも, 従業員, 取引先などさまざまな利害関係者(ステークホルダー)がいます.
決算書は, 当期の経営成績や財務状態をステークホルダーに対して知らせるという役割を主に持っています.
ステークホルダーごとの決算書の視点
①取引先
ビジネスで新しい取引先と付き合い始める場合には, 取引先の決算書の確認をするケースが多くあります.
取引先の決算書を見ることで取引をして大丈夫か, 倒産するリスクはないかなどの評価をします.
②株主・投資家
投資家は財務諸表の様々な数値を元に, 投資を検討している企業の分析(ファンダメンタル分析)を行い, 投資をするかしないかの判断を行います. 既に投資している企業であれば, 出資金の運用実態の確認と, 今後も継続して投資するかどうかの判断を決算書の数値から読み取ります.
債権者である金融機関も企業のステークホルダーです.
企業の決算書は, 金融機関が融資を行うか行わないかを判断するのに非常に重要な書類になります.
④従業員
自分の勤めている企業の業績動向の把握に用います.
主な3つの決算書(財務三表)
決算書には提供する情報の種類によっていくつかの種類があります.
その中でも特に, 賃借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書は重要な財務諸表とされており,
まとめて財務三表と呼ばれます.
損益計算書
損益計算書は企業の経営成績を明らかにするものです.
損益計算書では, 企業が一定期間内にどれくらい売上を上げ, 費用を使い, 利益を得たかが分かります.
損益計算書はProfit and Loss Statementの表記を略してP/L(ピーエル)とも呼ばれます.
損益計算書では, 上のイメージ図のように,
収益と費用, 収益から費用を引いた差額である利益から構成されています.
賃借対照表
賃借対照表は, 企業の財政状態を明らかにするものです.
Balance Sheetを略したB/S(ビーエス)とも呼ばれます.
賃借対照表では, 表の左側にどのくらいの資産を持っているかを示し, 右側にどのくらいの負債を抱えているか, 資産から負債を差し引いた純資産がどのくらいあるかを示します.
賃借対照表の左側の合計金額と右側の合計金額は必ず一致します.
賃借対照表の左側のことを借方(かりかた), 右側のことを貸方(かしかた)といいます.
賃借対照表では, 貸方には経営に必要な資金をどのように調達したかが示されており,
借方では調達した資金の運用形態(調達した資金の使い道)を読み取ることが出来ます.
キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書は, 1年間など一定期間のキャッシュの増減額や増減要因を示したものです.
資金繰りから企業の実態を明らかにする決算書です.
「黒字倒産」という言葉があるように, 利益があったとしてもキャッシュが不足していれば,
資金繰りがつかずに倒産してしまう場合があります.
このように企業にとって重要なキャッシュが, どのように動いているかを把握することは非常に有用です.
キャッシュ・フロー計算書では, 損益計算書等では分からない, 企業のキャッシュ・フローに関する情報を得ることが出来ます.
キャッシュ・フロー計算書では, どのくらいの収入と支出があったかという内容を,
営業・投資・財務活動といった企業の活動別に明らかにします.
管理職や経営者をはじめとするビジネスパーソンには, 決算書を読み解く力が不可欠です.
決算書が読めるか読めないかではビジネスパーソンとして大きな差がついてしまいます.
大手企業での社員研修や外部のセミナーなどでは, 決算書の読み方を取り扱ったものもあります.
簿記会計学の知識が無い方に最適な財務分析の基礎のセミナーを収録したDVD教材も出ています.
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