PDCA, SDCA, PDCASとは?~継続的改善の考え方~

2018年12月3日

PDCAとは

PDCAとは

PDCAとは, Plan(計画), Do(実行), Check(検証), Act(処置)の英文の頭の文字を取ったものであり, 事業活動において生産管理や品質管理などの管理業務を計画通りにスムーズに進めるための手法のひとつです.
PDCAサイクルはPlan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Act(処置)の4つを順に行い,
更に次のサイクルへと繰り返すことで業務を継続的に改善(スパイラルアップ)させていくものです.

PDCAサイクル

このPDCAは提唱者であるウォルター・シューハートとエドワーズ・デミングらの名前から,
デミングサイクルシューハートサイクルとも呼ばれます.

元々このPDCAサイクルは製造業での品質を改善するために提唱されましたが, 現在では経営や仕事をマネジメントする上での基本といっても過言でないくらい広く知られています.

PDCAの各段階では下のように展開していきます.

  • Plan(計画)…過去の実績や将来の予測をもとに業務計画を策定します.(目標の設定, 具体的な行動計画の策定など)
  • Do(実行)…実際に計画に沿って業務を行います.(人員配置, 具体的な行動の実施など)
  • Check(検証)…業務が計画に沿って行われているかを確認します.(成果の測定・評価など)
  • Act(処置)…計画に沿って実施されていない部分を調べて処置します.(測定・評価の結果に対して, 必要な修正を加える, その結果を踏まえて再度計画し次のPDCAをスタートする)

PDCAは1回転させて終わりではなく何度も繰り返して, 螺旋を描くように一回りごとに成果を高めてサイクルを向上させて,
継続的に業務を改善することに意味があります.
このような継続的改善の考え方はISO9001などの規格にも盛り込まれています.

 

SDCAとは

SDCAとは, Standardization(標準化), Do(実行), Check(検証), Act(処置)の英文の頭の文字を取ったもので, PDCAのPlan(計画)をStandardization(標準化)で置き換えたものです.
SDCAサイクルではStandardization(標準化)→Do(実行)→Check(検証)→Action(処置)の4つを繰り返します.
標準を定めてから, 標準通りに作業し, それによって得られた結果を検証し, 標準改定を行い, 標準の維持管理を行うサイクルです.

 

PDCASとは

PDCASとは, Plan(計画), Do(実行), Check(検証), Act(処置)にStandardization(標準化)を足したもので,
各英文の頭の文字を取ったものです.
Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Act(処置)→Standardization(標準化)の順にサイクルを回します.
通常のPDCAサイクルの後に標準化を入れることで,一度改善したものが元に戻らないように(後戻りしないように)する歯止めとすることができます.