QC検定合格のためのお薦めの参考書【級別】
品質管理検定(QC検定)の参考書は, 大きい書店等に行くとたくさんの種類の参考書が売られています.
これらは説明に重点を置いたものや, 実際に問題を解くことを重視しているものなどそれぞれの本ごとに特徴があります.
最短での合格を目指す・合格する以上に深い理解を目指すなどの勉強の方針の違いによって, それぞれ適している本は若干異なってきます.
それらの特徴を踏まえて特におすすめしたい参考書を級別に紹介します.
QC検定4級のお薦め本
QC検定4級の参考書は, かなり大型の書店でも取り扱っていない場合もあります.
この理由としては勉強のための手引き(テキスト)が日本規格協会のホームページからダウンロードできるのと内容が比較的簡単だからだと思われます.
QC4級を受験する場合, 試験内容はこの手引きの中から出題されますのでテキストとしてはこれを使いましょう.
しかしながら新社会人などの今までまったく小集団活動や製造業の実務などに携わったことのない人にとっては, 印刷するとA4で48ページもあるQC検定4級の手引き(テキスト) は少しとっつきにくさがあるかもしれません.
手引きは問題形式にはなっていないので, 本番の問題形式に慣れておくためにも問題集を1冊買うのが良いと思います.
書店ではなかなか見かけませんが, 問題集の中では上のQC検定4級模擬問題集 (品質管理検定講座)がおすすめです.
3級や2級の同シリーズも分かりやすさに定評のある信頼のおける参考書です.
問題を通してQC4級手引き(テキスト)のどの部分が特に重要なのかの理解が進むでしょうから手引きと併せて使うのがお勧めです.
QC検定3級のお薦め本
QC検定3級は4級に比べると計算問題なども増えます.
4級と比較して知識を問う問題がかなり増えるのでしっかりした対策が必要です.
QC検定3級は短期間での合格を目指す場合参考書1冊と過去問1冊の組み合わせをお勧めしています.
分からないところが多い場合はこれにテキストを1冊足しても良いかもしれません.
計算問題が多くなった分, 3級以上に試験時間の時間配分が合格へのカギになります.
QC検定2級を最短合格する場合は参考書1冊と過去問の組み合わせが最も効率的です.
とにかく短期間で効率的に受かりたいという方には下の参考書を勧めています.
ポイントが非常に分かりやすく絞られているので初めて勉強する人にも向いている構成になっています.
QC検定2級では, 前述したように解答のスピードが重要なので,
参考書で一通り問題が解けるレベルになったら時間を測りながら過去問を解くのがお勧めです.
- より深く理解したい
- 苦手な部分をもっと追求したい
- 丸暗記ではなく公式がなぜそうなるのかを知りたい
QC検定の参考書は定理の証明の過程などは省いて公式だけ載っているものがほとんどです.
この入門統計解析法では他の参考書で書かれていない公式の導出の部分を補完出来ます.
初学者が最短で合格を狙うというよりも, 統計的手法について深く理解したい方や手法分野で高得点を狙いたい方,
実務への活かし方を考えたい方などに向いている内容です.
QC検定1級のお薦め本
QC検定1級は他の級とかなり毛色が違います.
マークシート形式の問題の他に出題されたテーマについて小論文を書く論述試験があるのです.
マークシート形式の手法・実践の問題のレベルも2級よりも非常に難しくなります.
2級合格後にいきなり1級の問題集を解いてもほとんど歯が立ちません.
問題集の形式だと解説を読んでも分からないことが多すぎるので,
1級ではまず説明の充実したテキストで一通り出題範囲の内容を勉強することがお勧めです.
論述試験がある1級では過去問はマストアイテムです.
最近の出題テーマなどが分かりますので, 実際にテーマに沿って小論文を書いてみるのが論述突破のカギです.
論述問題の対策が出来る問題集はほとんどないので重宝します.
出そうなテーマについて文例などが載っているので小論文の構成の仕方など参考にできます.