3現主義と5ゲン主義~問題の本質を把握する方法~

2018年12月3日

3現主義と5ゲン主義

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3現主義と5ゲン主義とは

3現主義とは, 「現場・現物・現実」のそれぞれの頭文字を取った言葉です.

製造業などのモノづくりの現場で生み出されたものですが, ビジネスを含めあらゆる領域の問題解決に適用できる考え方で, 経営や改善の基本となっています.

それぞれの言葉の意味合いは以下のようになります.

現場…現場に足を運び, 現場の状況を確認する

現物…現物を触れる・見るなどして確認する

現実…実際に起きた事実を正しく知る

問題が発生した際に, 現場に足を運び, 現物を自分の目や耳などの五感で確かめて, 現実の状況を正しく理解することは,
問題の本質をついた解決策を講じる際に非常に重要になります.
勝手な推察や憶測を元に机上で判断を下してしまうことは事実の誤認やそれによる失敗の可能性を高めることになります.
この3現主義を意識することで, 問題の解決や様々な改善を, 本質的な部分で行うことができます.

さらにこの3現主義に「原理・原則」を加えたものを5ゲン主義といいます.

原理…事象やそれについての認識を成り立たせる根本となる仕組み

原則…多くの場合に当てはまる基本的な規則や法則

3現主義に基づき現場に出て現物を確かめても, ただぼーっと眺めているだけでは現実にあるものに気づかず, 問題の発見や理解ができません. そこで3現主義に則る中で原理・原則に照らし合わせて物事を見ることで, 問題点や事実を明確にするというのが5ゲン主義の考え方です.